ある日、チノちゃんはニートになってしまい、ラビットハウスの家賃を払えなくなってしまいました。ココアシャロは友情の力で何とか家賃を捻出しようと必死でしたが、チノちゃんはまるで働く気がありませんでした。

「どうしてニートになったんですか?」ココアが尋ねました。

「私、スタバで働いていたんですが、コーヒーが泥水だと言ったらクビになってしまったんです。でも、私の言ったことは間違っていないのに…」とチノちゃんは嘆きました。

そんな中、千夜がやって来ました。彼女は闇バイトでお金を稼いでいたのです。

千夜ちゃん、どうしてそんなことを?」ココアが尋ねると、千夜は答えました。「実は私、アドルフ・ヒトラーさんの大ファンなんです。彼の遺品を集めるためにお金が必要だったんです。」

「えっ、それって…」シャロが驚きましたが、千夜は熱く語り始めました。「でも、彼はあんなにカリスマ的で、すごく才能があったんです。私も彼みたいになりたいんです!」

すると、チノちゃんが一言。「でも、彼は戦争を起こして、たくさんの人を苦しめたんじゃないですか?」

「あ、そうかもしれませんが…」と千夜はちょっと考え込んでしまいました。
その時、突然ドアがノックされました。誰かがやってきたのかと思いきや、そこにはノーマルな制服姿のリゼが立っていました。

リゼちゃん、何か用ですか?」ココアが尋ねました。

「はい、これを届けに来ました。」リゼは封筒を差し出しました。「中身は家賃です。」

ココアたちは驚きました。リゼはどうやって家賃を払えるようになったのかと思いきや、リゼはにやりと笑って言いました。

「実は私、先日闇バイトで千夜ちゃんに誘われて、アドルフ・ヒトラーの肖像画を描いていたんです。彼女が集めるためにね。でも、描いているうちに、なんだかアドルフ・ヒトラーって悪いことをした人だったんだと思い始めて、絵を描き上げることができなくなってしまったんです。その代わりに、このお金を差し出しました。」

ココアたちはリゼの言葉に、ある種の感動を覚えました。そして、彼女たちは再び友情の力で、ラビットハウスの家賃を払うことができました。
しかし、その晩、ラビットハウスには異変が起きました。何かが変だと感じたココアが、店内を調べると、なんとそこにはアドルフ・ヒトラーの肖像画が飾られていたのです。

「なんでこんなものが!?」ココアが叫びました。

すると、リゼが言いました。「あの、家賃の代わりに渡したお金で、千夜ちゃんがアドルフ・ヒトラーの肖像画を購入したんです。」

「えっ!?」ココアたちは驚きましたが、その時、チノちゃんが言いました。「でも、それって…アドルフ・ヒトラーが好きな訳じゃないんじゃないですか?」

「ええ、そうですね。でも、あの肖像画がとても高価だったので、千夜ちゃんは買えなかったんです。でも、リゼちゃんが代わりに描いてくれると言ってくれたので、購入できたんですよ。」シャロが説明しました。

ココアたちは、その場に立ち尽くしてしまいました。そして、誰も何も言えないまま、そのまま時間だけが過ぎていきました。


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