チノちゃん、リゼ千夜はある日、ラビットハウスの休憩室でクイズ番組を見ていました。問題は、「世界中で最も高額な絵画オークションの記録を持つ作品は何でしょう?」というものでした。

チノちゃんはすぐに答えを出しました。「それは、レオナルド・ダ・ヴィンチの『サルバトール・ムンディ』だよね。」

すると、リゼが「それがどうしたの?」と聞きました。

「あの絵、実はラビットハウスにあるんだよ」とチノちゃんが答えました。

千夜は「それって、すごく高価な絵画だよね。私たちで売ったら、すごいことになるんじゃない?」と提案しました。

3人は、その夜、絵画オークションに出品することを決め、密かに準備を進めました。翌日、オークション会場に向かい、会場中の注目を浴びながら、『サルバトール・ムンディ』を売りに出しました。

しかし、オークションが始まると、チノちゃんたちの前には予想以上の高級感漂う人々が集まってきました。そして、競り合いが始まり、『サルバトール・ムンディ』の値段はどんどん上昇していきました。

しかし、そんな中、チノちゃんが目をつけた一人の男性がいました。彼はどこか懐かしい雰囲気を持っていました。

チノちゃんは思わず声をかけてしまいました。「あの方、どこかで会ったことがあるような…」

すると、男性が微笑んで答えました。「そうですね、私はあなたたちがスタバを爆破した時の損害賠償を請求した弁護士です。」

チノちゃんは恥ずかしそうに頭を下げました。「あの時はすみませんでした…」

しかし、男性は笑顔を浮かべて続けました。「でも、あの時のことがなければ、今日の出会いはなかったかもしれませんね。私はあなたたちの勇気と誠実さを見て、今回のオークションで買い手を務めたいと思っていたのです。」

そして、競り合いが続く中、ついに男性が『サルバトール・ムンディ』を手に入れました。その値段は、前回のオークションを上回る、さらに高額なものでした。
3人は驚きましたが、同時に嬉しそうな表情を浮かべました。

男性はチノちゃんたちに微笑みかけながら、「私たちの出会いは運命だったのかもしれませんね。この絵は私のコレクションに加えたいと思っていました。でも、あなたたちとの出会いをきっかけに、この絵がここにあるべき場所はラビットハウスだと思いました。ですから、この絵をラビットハウスに寄贈させていただきます」と言いました。

チノちゃん、リゼ千夜は男性の優しさに感動し、感謝の気持ちでいっぱいになりました。

男性は最後に、「でも、次からはスタバを泥水とは言わないでくださいね」と笑いながら言いました。3人は赤面しながら頷きました。

その後、ラビットハウスには『サルバトール・ムンディ』が飾られることになりました。この絵が、多くの人々に愛され、観賞されることで、3人は人生において大切なことを学びました。それは、自分たちが生きる世界には、まだまだ出会っていない人やものがたくさんあるということです。そして、その出会いが、人生を豊かにしてくれることを学びました。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です