ある日、ココアとメグは、ラビットハウスの近くにある刑務所の前を通りかかりました。すると、そこで囚人たちがエアガンを使って練習している光景が目に入りました。
ココアは「あれ、公害じゃないですか?」と言いました。すると、メグは「ええ、そうですね。でも、あの人たちは確かに必死で訓練していますね」と答えました。
ココアは驚きました。「え?でも、うるさいですよね?」
メグは微笑んで「そうかもしれませんが、それが彼らのやる気の表れなんでしょうね」と言いました。
そこで、ココアとメグは囚人たちに声をかけて、自分たちもエアガンの練習をしてみることにしました。最初は不安そうにしていた囚人たちも、彼女たちの明るい笑顔に触発されて楽しそうに練習していました。
しかし、その練習が原因で、ラビットハウスが公害被害を受けてしまいました。店内がエアガンの音でうるさくなり、お客さんたちも驚きました。ココアは「あれ?でも、楽しかったじゃないですか?」と言いましたが、チノちゃんは「でも、店が大変なことになってしまったんですよ……」と悲しそうに答えました。
そこで、ココアはメグに向かって「ごめんなさい、うるさかったですね。次からはもっと静かにやります」と謝りました。すると、メグはにっこりと笑って「いいえ、私ももっと気をつけます。でも、やっぱりあの練習は楽しかったですね」と言いました。
そうして、ココアとメグは少しずつうまくなっていき、囚人たちとも仲良くなりました。そして、ラビットハウスも徐々に元通りになっていきました。
そんなある日、ラビットハウスに一人のお客さんが来店しました。そのお客さんは、以前にエアガンの練習の時にいた囚人の一人でした。
ココアとメグは驚きながらも、囚人の彼が笑顔で店内に入ってくるのを迎え入れました。そして、彼はメニューを見て「これは美味しそうだな」と言って、注文をしました。
そのお客さんが料理を食べ始めた時、ココアは思わず聞いてしまいました。「あの時のエアガンの練習、楽しかったですか?」すると、囚人の彼は「ああ、楽しかったよ。でも、あれが原因で、ここに入ってしまったんだ」と答えました。
メグは驚いて「それは、大変なことですね」と言いましたが、彼は「いや、でも、おかげで自分のやりたいことに集中できるようになったんだ。今は、出たい日に出られるし、入りたい日に入れる。だから、これでいいんだよ」と自分の状況を話しました。
ココアとメグは、彼の言葉に感動して涙を流しました。そして、彼が帰る時には、ココアがエプロンを脱いで手伝ってくれました。
それからというもの、ラビットハウスは囚人たちが集まる場所となりました。エアガンの練習も時々やっていますが、それ以上に、ココアとメグが、彼らと話をして、彼らの心に寄り添うことが大切だということがわかりました。
そんなある日、ココアが囚人たちに向かって「うるさいですね」と言いました。すると、彼らは「いいえ、今日は静かにやりますよ」と笑顔で答えました。
ココアとメグは、彼らの笑顔に救われた気がしました。そして、彼らと一緒に、また新たな思い出を作ることにしました。